Case study
“経営参謀”として、
経営判断の必要な場面で一緒に考え、行動する
ご提供ソリューション
個別学習指導塾「エルヴェ学院」を展開し、直営・フランチャイズを合わせて20教室を首都圏で運営している、株式会社エルヴェ。「子どもたちに、”主体性”という人生を切り拓くための秘密道具をプレゼントする」をミッションに、子どもたちが自分で考え、自分の力で未来を選択できるようにするための主体性を育む場を提供している。教育現場出身で、今は経営者としてリーダーシップを発揮する笹原社長に、7年前から経営パートナーとして伴走しているマネジメントエージェント社の果たしてきた役割や今後への期待を伺った。
基盤となる仕組み構築からスタート
マネジメントエージェント社との関わりはいつから?
マネジメントエージェント社と我が社とのご縁は、7年ほど前からです。そのときはまだ僕が現場の教室長で、それから本社のマネジメントをやり始めて、1年ほど経って代表になって。より密接に小昏さんとのやりとりが始まりました。
うちは基本的に教室の現場からマネジメント層に上がっていくので、たとえばマーケティングや組織の基盤構築のような話は、みんな不慣れなんです。それでも手探りでやっている中で、「こういうことが起きたんだけどどうしたらいいですかね、小昏さん?」みたいな感じですね、いつも(笑)。だから本当にうちの社員にも言わないこと、言えないことを相談できていてすごくありがたいです。
どんなことを一緒に行ってきたのでしょうか?
当初は業績管理の仕組みもなかったので、予算や利益をちゃんと年間で見えるようにしていったあたりがスタートでしょうか。当たり前を仕組み化するところを、まずはちゃんとやってくださったという認識です。あとは、塾の生徒管理システムの導入や、人事制度、評価制度づくり。授業料改定のシミュレーションはだいぶ助かりました。
どういうシミュレーションをしたのですか?
たとえば、今の料金体系をこう変えた場合、どのぐらいの生徒が退会して、どのぐらいの生徒が週1回から週2回に移行する、とか、さまざま仮説を立てて実際に売上げの変化を予測してもらいました。われわれにとっては本当にどうなるか想像もつかないものなので、この料金体系にしたら利益は上がりますね、下がりますね、というにシュミレーションしてもらいながら議論して。実際に、月謝を変えたり、定額制にしたりと変更をかけていきました。
子どもたちの成長を感じる教室を増やしたい
目指すものを教えていただけますか。
やっぱり子どもたちにちゃんと価値を届けるということが一番したいことです。大事な小中高という時期にうちの教室に通ってくださって、受験に向けて頑張っていく。そんな中で、設定した課題を乗り越えて、この先々の人生の中で何かに行き詰ったときにも、「でもあのとき頑張れたもんな」と思えるような成功体験を、彼らがちゃんと享受できるような教室でありたい。
ただ、会社の事業はしっかり継続していかなくてはいけません。小昏さんは、たとえば僕が目の前の子どものことだけに意識が向き過ぎたとき、「このままだと今年の営業利益がまずいんじゃないですか」と意識を引き戻してくれましたし、その逆もありました。僕にとっては羅針盤のような存在です。
「教育への熱意と、塾の業績を上げることとのバランスを取るのが塾経営の難しさ」と語る笹原さん
日々、どのようにやり取りをしているのでしょうか。
運営会議や戦略会議などの定例会議、ほかにもいろんな会議があって、また僕がすぐに相談したがることもあって、小昏さんとは平均して週1回くらいはミーティングをしていると思います。うちの中枢に入り込んでくださって、会社のすべてを動かすところを一緒にやってくださっている感じです。
テーマを決めて何カ月でコンサルやりますよ、という一般的なスタイルではなくて、「ちょっと困っているんだけど、小昏さんいついつ空いてないですか?」っていう仕事の振り方をしているので、迷惑をかけていないかは心配ですが…。小昏さんのサポートにふさわしいぐらい、僕らも頑張らないといけないですね。
最後に、マネジメントエージェント社に期待することを教えてください。
今日たまたまうちの社員宛に、以前担当していた生徒さんから、「大学卒業しました」というLINEが届いたんです。その子はこの春から、保育士になるそうなんですね。自分たちが教えていた子がまた「先生」と呼ばれるようになる、そんなうれしい話です。
僕にはめちゃくちゃお金儲けしたいみたいな気持ちはないのですが、そういうつながりが生まれるような教室をもっと増やしたいという思いはある。そのために会社をどんどん大きくしていくことはもちろんしていきたいと思っています。マネジメントエージェント社には、これからもそこに伴走してもらえたらうれしいですね。
インタビュー中にも、「昨日また思いもかけないものがやってきて」と相談をし始めるふたり